創業計画書作成に不安を感じている方へ

創業を目指している方、あるいは創業して間もない方の中には、今後の資金繰りに不安を
感じている方も少なくありません。

そのような状況で、「起業時の資金調達には、日本政策金融公庫の創業融資が有力な選択肢」
と耳にし、インターネットで情報収集されている方も多いことでしょう。

日本政策金融公庫の創業融資を申し込むには、「創業計画書」の提出が必要不可欠です。
しかし、この創業計画書の作成にあたっては、どのように書けばよいのか分からず、悩んで
しまう方が非常に多いのが実情です。

また、計画書に加え、さまざまな添付資料の準備も求められます。
そこで当ページでは、創業計画書を記入する際に必要な各項目の考え方、確認すべきポイント、
検討すべき内容をチェックリスト形式で分かりやすくまとめました。
融資の審査に通りやすい計画書作成の第一歩として、ぜひご活用ください。

1.創業計画書の準備

融資の審査は多角的に行われるため、以下のようなチェックリストを使って「申し込み可能か」、
「融資が出る可能性が高いか」を判断するとよいでしょう。

(1)創業者本人に関するチェック項目
項目 チェック内容
経験・スキル 同業種での実務経験がある
健康状態 長期的に事業に従事できる健康状態である
年齢 長期的に事業に従事できる年齢
借入状況 多額の借金やローン延滞・自己破産歴がない
家族の理解 家族の支援や理解がある

 

(2)事業計画に関するチェック項目
項目 チェック内容
事業の具体性 商品・サービス内容、販売ルート、仕入れ先などが明確
市場調査 顧客ニーズや競合の分析を行っている
収支計画 3年程度の損益計画、資金繰り表を作成済み
投資額 融資額に対し、自己資金を1/3程度投入予定
返済見通し 利益が出る見込みがあり、返済可能性がある

 

(3)自己資金に関するチェック項目
項目 チェック内容
自己資金の額 融資希望額の1/3程度以上を自己資金として準備
資金の出所 貯金など明確な出所(通帳で証明できる)
仮払いや立替 準備中の事業に対して支出した記録がある

 

(4)創業の準備状況に関するチェック項目
項目 チェック内容
開業準備 店舗・事務所・仕入れなど準備が進んでいる
届出関係 個人事業開業届や法人設立手続きの準備がある
業務提携 仕入先や販売先との口約束や契約が進んでいる

 

2.創業計画書の準備

まずは、日本政策金融公庫の「創業計画書」をダウンロードしましょう。
日本政策金融公庫の国民生活事業の各種書式ダウンロードページから入手できます。

 

創業計画書


下記のリンクから、「創業計画書」をダウンロードできます。
(※リンク先:https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html

3.創業計画書の検討項目

(1)創業の動機

  • 経験に基づいた起業理由か?
  • 「なぜこの事業なのか?なぜ、今独立開業するのか」理由が経験とつながっているか?
  • 「なぜこの市場で成功できるのか」、「どのように収益を上げるのか」というビジネスでの
     根拠と結びついているか? 市場機会やニーズに触れているか?
  • 創業するビジネスモデルに社会課題解決の必然性があるか?
  • 実地調査やヒアリングに基づくニーズ検証を行っているか?
  • 感情論でなくビジネスとして説得力があるか?
  • 起業準備に取り組んできた内容を記載しているか?

(2)創業の動機

    • 前職での役割や成果が具体的に明記されているか?
    • 経歴が創業する事業の要素を含むか?
    • マネジメント経験も記載されているか?
    • 過去の実績(売上、担当件数、期間など)で裏付けた記述になっているか?
    • 起業のための学びや準備(資格取得、知的財産権など)があるか?

(3)取扱商品・サービス

      • 誰に、何の商品を、どう売るかが明確か?
      • 商品の単価、販売方法、売上シェアがあるか?
      • 売上シェア、価格帯、ターゲットが記載されているか 仕入先やルートが記載できるか?
      • 独自性(地域、梱包、配送、客層)があるか?

(4)従業員

      • 家族やパート、スタッフ等の雇用予定が具体的か?
      • 人件費と売上予測に整合性があるか?
      • 業務分担や指導体制は明確か?
      • 最低賃金や労働保険加入の準備ができているか?

(5)取扱商品・サービス

      • 販売先・仕入先の名前や地域が具体的か?
      • 販売チャネルが具体的か?
      • 仕入先との関係や仕入方法が明確か?
      • 掛取引か即金か、支払い条件を明記しているか?
      • 回収・支払条件が明確か?
      • 仕入れに際して、安定した仕入れが出来るか
      • 仕入先や販売先について、「口頭了解」、「契約書」、「発注書」の有無があるか?

(6)お借入の状況

      • 住宅ローンやカードローンを正確に記載しているか?
      • 収入と支出のバランスが説明可能か?
      • 借入がある場合、返済能力を証明できるか?

(7)必要な資金と調達方法

      • 設備資金/運転資金の内訳が明確か?
      • 見積書等の裏付け資料があるか?
      • 自己資金は総投資額の30%以上確保しているか?
      • 自己資金がどれだけあるか記載しているか?
      • 想定外の売上未達やコスト増に備えた資金の余力・緊急対策を想定しているか?

(8)事業の見通し(月平均)

      • 売上、原価、経費の根拠があるか?
      • 競合他社の実績、ターゲット顧客の購買意欲、地域の特性、マーケティング施策の効果を
         算出できているか?
      • 黒字化までの期間は何ヶ月以内か?月次の売上・費用計画に基づいて算出しているか?
      • 原価率や仕入コストが現実的か?
      • 初年度・翌年で売上に成長性があるか?

(9)セールスポイント/販売戦略/競合

      • 独自性や他社と違う強みがあるか?
      • 競合と比較して優位性があるか?
      • 対象としている顧客の目線から見て、強み、差別化が出来ているか?
      • 競合と比較して「顧客に、なぜ選ばれるのか」、「どんなメリットがあるのか」を具体的に  説明できるか?
      • 顧客確保のめどが具体的か?
      • 競合調査が行われているか?
      • 「半径〇km圏内に同業何店舗、価格帯、商品構成」など調査・比較できて、競合が抱える
         弱みは何で、自社はどのように優位性を築くのか?

 

創業融資・創業計画書チェック項目

上記(1)~(9)までの創業計画書について詳細・具体的に記載したチェック項目を用意しました。
ダウンロードしてご利用ください。

創業計画書チェック項目

アクセス

電車でお越しの場合:JR学研都市線 住道駅 徒歩10分程度

駐車場はありません。

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